プライドを休ませれば幸せをわけてもらえる ー人と上手く接する方法ー
プライドはどんな人にも標準装備されている、不思議なアイテムです。
そのパラメータが高すぎると、ほかの人と衝突したり、思いがけないところで足元をすくわれたりします。
逆に低すぎると、自信がなくなり、負のオーラをはなってしまったり、自分というものを見失ってしまったりします。
対人関係においてプライドは、表には出てこないけれども、実はとても重要な要素なのです。
そしてこのプライドというアイテムをうまく操ることで、あなたは周囲の人から幸せをわけてもらえることができます。
どういうことなのでしょうか。
たとえば、あなたの友達が、昨日テレビでやっていた雑学を、嬉しそうに教えてくれたとします。
ここではほかの記事でも取り上げた、コンコルド効果を例に挙げてみたいと思います。(どこかの記事に詳しく解説してありますので、ぜひ探してみてくださいね)
友人が
「ねえねえ、コンコルド効果って知ってる?」
と目を輝かせて話しかけてきたとしましょう。
でも、あなたはすでに「コンコルド効果」がどんなものであるか知っているとしましょう。
あなたは次に挙げる二つの対応のうち、どちらがいいと思いますか。
その1
「知ってるよ!超音速旅客機コンコルドに関連したサンクコストの話でしょ!」
その2
「知らない!どんな効果なの?」
ふたつめですよね。
ひとつめで返すと、友人はせっかく話したいのに、その機会が奪われてしまいます。
そうすると友人は黙るしかなくなり、挙句には不満も溜まり、あなたもいい気分がしなくなるでしょう。
逆にふたつめなら、相手は自分の知識を見せたいという欲求を満たすことができ、その喜びがあなたにも伝わります。
でも実際は、ひとつめの対応を取ってしまう人が多いのです。
その原因は単純です。
プライド
この一言に尽きるでしょう。
自分だって知識を持っている、相手よりも詳しい、無意識のうちにプライドが邪魔をして、相手と張り合ってしまうのです。
張り合ってもいいことはありません。関係がギスギスするだけなのです。
では、そのプライドを休ませてあげればどうでしょうか。
相手と張り合うことをやめて、笑顔で相手の話を聞いてあげてみてください。
どうでしょう、相手はきっと嬉しい気持ちになり、あなたのファンとなってくれることでしょう。
もう一歩、考えてみましょう。
あなたが張り合うことで満たされるものと、あなたにファンができることで満たされるもの、どちらがより幸せをもたらしてくれるのでしょうか。
明らかですよね。
プライドは確かに大切なものです。
大切なものだからこそ、うまくプライドを休ませてあげれば、より幸せに近づくことができるのです。