言葉に出して褒めれば世界が変わる ー自分を称賛することー
よく褒められて育った子どもは、それだけ自己肯定感が高く、自信に溢れた立派な子どもになる、ということは有名だと思います。
でも、大人になってからはどうでしょうか。
上司、先輩、親戚と、色々な立場が上の人からかけられる言葉は厳しいものばかり。自分に対しても、どうしてこれができなかったんだろう、と思いつめてばかりではないでしょうか。
それでは、せっかく素晴らしいことをしても、それに目がいきません。
それどころか、どんどん自己肯定感を無意味に下げて、自己否定に走ってしまいます。
忘れがちなのは、大人も褒められれば、それだけ自己肯定感が高くなり、自信を持って生活できるようになるのです。
自分に自信がある人は、周囲に人を惹きつけます。
逆に自信がない人は、どんどん人を遠ざけてしまいます。
胸を張って堂々と歩いている人と、俯いて背中を歩いて歩いている人、どちらが話しかけやすいかを考えれば、明らかですね。
ですから、大人になってからも褒めてもらうことで、自分の価値を高めていくことができるのです。
では、あなたにとって、褒めてくれる一番身近な存在は誰なのでしょうか。
親友、同僚、家族、いろいろ思いつきますよね。
でも、あなたにとって一番身近なのは、あなた自身なのです。
あなた自身があなたを褒めてあげることができれば、それだけあなたの自己肯定感が高まります。
さらに、褒めるという行為は、誰かを尊重して認めることですから、褒める側もポジティブな感情を持つのです。
一石二鳥ですよね。
褒めるためにどうすればいいのか。
答えは簡単です。朝、起きたらその日にやることを宣言してみてください。
ここで大事なのは、なるべく具体的にやることを宣言することです。
「新聞をしっかり読む」「三食食べる」「本を一冊読む」など、どんなことでもいいのです。特に始めたばかりの頃は、なるべく簡単なもののほうがいいかもしれませんね。
することを決めたなら、それを口に出して楽しく宣言してみましょう。
実際に音にすることで、発話、それを耳に入れるという過程を経ることができます。これによって、より一層意識することができるのです。
そして一日の終わりに、お布団の上で振り返ってみましょう。
宣言したことはできたでしょうか?
もしできなかったとしても、落ち込むことはないのです。その反省を翌日に活かせれば、その失敗以上のものを手に入れることができます。
できたのならば、それはどんなに簡単であっても素晴らしいことです。
自分で決めたことをしっかりやる。当たり前に見えて、とても難しいことです。
素晴らしいことができたのですから、口に出して「すごい!」「さすが私!」「やればできる子!」と言ってみましょう。なるべく大きな声で、恥ずかしがらなくていいんですよ。事実なのですから。
自分を認めてあげることで、少なからずわくわく感が生まれてくると思います。このわくわく感が、自己肯定感を高めることへと繋がっていくのです。